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執筆者の写真nozawashoi

身体づくりの裏側|限度無き筋肉の追求:サプリ、ステロイドと成長ホルモン

更新日:2020年1月16日




筋トレと食事で身体は作れますが、

自然に作れるものを超えた身体を作りたいと思う人もいます。


理由は様々です。

大会で優勝したい、誰々みたいな身体になりたい、

限界を試したいなど・・・


それを達成させるために使われる手段を

簡単に紹介します。


これらの情報は使用を推奨しているものではありません。

ただの情報提供なのでざっくりとしか説明しません。


経験から説明しているわけでもなく、

100%正確な情報でもありません。


単に「こんなことをする人もいるんだ」

と軽く認識して頂ければと思います。


誰かの身体がデカい、凄いからと言って

トレーニングや食事、サプリメントの取り方が上手いとは限らないのです。

それがこの記事のメッセージです。



サプリメント


まず一番最初に手を付けるのがサプリメントですよね。

簡単に買えますし、使い方もわかりやすくパッケージに記載されています。


これを使えば身体が次のレベルに発達する!

なんて期待しがちですが、


サプリメントはあくまでも食べ物やハーブからの栄養素を

まとめて摂取しやすいようにしたものです。


健康状態を良くする、筋肉を発達しやすい環境を作る、

効率よく栄養摂取できる、というのが目的です。


どんなサプリを使っても、

自然の範囲内でしか筋肉は発達はしませんし、


実際にはサプリだけで筋肉の成長を速くする、

脂肪を燃焼させるということは【絶対にありえない】のです。


そんな効果が実証されていれば、

医薬品扱いされ、サプリとして販売は不可能です。



プロホルモン


プロホルモンは身体のなかで

アナボリック・ステロイドに変換される物です。


錠剤になっていて、サプリみたいに派手なラベルが貼られているので

知識や経験が浅い人が手を出しやすいです。


ステロイドじゃないし、注射しなくていいし、

でもステロイドみたいな効果が得られる!と期待しがちです。


またステロイドに良くある

女性化の副作用が無く、より安全だと思われがちです。


しかし、プロホルモンというのは

ステロイドとそんなに違いがありません。


プロホルモンの多くは研究段階で何らかの理由で

医薬品にされなかったステロイドを


作り直して飲みやすい錠剤にしただけで、

「デザイナーステロイド」とも呼ばれています。


強力なステロイドを飲みやすい錠剤にしているので

肝臓への負担が非常に大きく、


吸収率と効果が弱いものがほとんど。


中には効果が高い物もありますが、

強力な物ほど肝臓を壊すリスクが高いのです。


値段が高く、データもまだ少なく、肝臓へのダメージが大きく、

デメリットのほうが多いと思います。


ステロイドの脱法ハーブ、バスソルト

みたいな位置づけだと思います。



アナボリック・ステロイド


アナボリック・ステロイドは昔から医療目的で開発されていて、

今でもAIDSや重症な火傷の治療など、治療に使われている医薬品です。


体内で生成されるテストステロンなどを

人工的に作った物がベースになり、そこから改良された種類がいくつかあります。


アスリートやボディビルダーも昔から使用し、

どんな副作用があるかというデータも多く存在します。


筋肉の合成に関係したホルモンを外部から注射したり、

錠剤で飲んで体内のホルモン量を普通の人の何十倍にもします。


筋肉が成長しやすく、分解されにくく、

種類によっては代謝が上がり脂肪が落ちやすくなります。


もちろんホルモンを何十倍に増やすので

副作用も酷く、リスクはつきものです。


副作用やリスク対策を念入りにしないと

致命的なダメージを受けることになります。


また使えばデカくなる、というのも誤認です。

使い方、使う量、個々の反応の良さも結果に影響します。




SARM


テストステロンは筋肉だけじゃなく、DHTに変換して毛根や

皮膚や骨、内臓にいろんな影響を及ぼしますが、


SARMは筋肉だけに作用し、筋肥大を促進します。

そのためステロイドみたいな副作用はありません。



一見、副作用なしで筋肉だけが成長する

理想的な薬のように見え、


やはりアナボリック・ステロイド程、

効果はわかりやすくありません。


最近では目が見えにくくなる、変なハゲかたをすると言った

独特な副作用が報告されています。


現在は人間への使用はまだ認められていない

研究用化学物質で、謎が多いままです。


個人輸入で手に入る物は怪しいものばかりです。


一部のではSARMは効果的だ、という逸話もありますが、

アナボリック・ステロイドと組み合わせて使われる場合が多く、


SARMだけで大きく筋肉を成長させることは

まだ期待できないでしょう。


開発が進み、安全性と効果が実証されるようになると

医療用としてかなり活躍しそうです。





成長ホルモン


アナボリック・ステロイドだけではやはり成長に限度があります。

量を増やせば増やすほど、副作用も手に負えなくなります。


次のステップとして使われるのが

成長ホルモンとインスリンです。


ステロイドは筋細胞を大きくするのに対して、

成長ホルモン(ヒト成長ホルモン、HGH)は細胞の数を増やします。


筋肉の細胞が増えれば、大きくなる筋肉の量も増えるので、

さらにデカくなれます。


また成長ホルモンは体内でIGF-1に変換され、

IGF-1は筋肉を成長させる効果があります。


IGF-1をさらに注射して増やすこともあります。


筋肉の量が増え、脂肪も減り、

肌もキレイになるとされています。


成長ホルモンはアンチエイジング目的で歯医者やクリニックで手に入りますが、

とても高価で、筋肉作りに使う量はアンチエイジングの2~3倍以上です。


さらに成長ホルモンの効果は数か月から半年以上経たないとわかりませんので、

そのためフェイクが多く出回っています。


副作用は頭や足が大きくなったり、手のしびれなどです。

インスリン感受性も悪くなるので、インスリン注射と組み合わせる人もいます。



インスリン注射


インスリンは栄養素(主に糖分)を細胞に運ぶホルモンで、

一般的に糖尿病の人が使います。


簡単に説明するとインスリンを注射して、

ステロイドで肥大していく筋肉に大量の栄養素を運び、

筋肉を成長させるという理屈です。


もちろん太りやすくもなるので

使い方にコツがあり、食事と一緒に一日に何回も注射する場合もあります。


またインスリンを注射して過度な低血糖になり

意識を失って、死ぬ場合もあります。


使い方を知らないと非常に危険です。

一般的にステロイドや成長ホルモンと組み合わせて使われています。



サイト・エンハンスメント


筋肉や筋肉の下にコラーゲン、ヒアルロン酸、油などを直接注射し、

膨らませるのがサイト・エンハンスメントです。


様々な方法がありますが、

有名なのがシンソール(シントール)という油です。


ブラジルの風船みたいに膨らんだ人を見たことあるかもしれませんが、

あれは使い方が下手な例です。


実際には部分的に使い、筋肉の奥深くにいれるため

バランスが不自然に見えますが、リアルな筋肉に見えます。


ステロイドを筋肉に大量に注射して炎症おこして

膨らませる人もいます。


基本的に時間が経つと身体が油やヒアルロン酸を吸収するだけですが、

入れる物によっては、血管に入って詰まらせるケースもあります。



最後に


美容整形と同じで、外見のために人は色んな事をします。

大きなリスクを負っても筋肉を大きくしたいと思う人もいますね。


人それぞれの生き方だし、個々の人生なので

良いか悪いかという決めつけではありません。


筋トレをしていくうちに

次のレベルで肉体改造がしたいという方もいるかもしれません。


それは個人の自由ですがリスクや危険性を熟知して、

現実的な効果や副作用を期待することが大事です。





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