【大会の危険性】出場する!と決める前に知っておくべきこと
更新日:2019年9月3日

筋トレを初めて身体が大きく変わった!
新たな目標が欲しくて大会に出てみたい!
フィジーク、ボディビル、ビキニなど
フィジーク競技の大会は大きなモチベーションになります。
減量する理由にもなり
新たな領域で身体づくりにチャレンジできます。
しかし、大会出場について
予め認識しないといけないことがあります。
それは精神的にも身体的にも
めちゃくちゃ不健康だということです。
ナチュラル(アナボリック・ステロイド不使用)でも
ユーザー(ステロイド使用)でも同じです。
長期的なダメージを負う可能性があります。
体脂肪率を下げる過ぎるとホルモンバランスが崩れる
体脂肪率を5%近く(女性の場合15%以下)に下げると
ホルモンバランスが崩れます。
男性の場合、テストステロンが下がりすぎて
低テストステロンの症状が出ます。
憂鬱、怒りっぽくなる、ED、気力の低下。
女性の場合は生理不順や生理が止まります。
ストレスホルモンが活発になり、
過度なむくみや、抜け毛などいろんな症状が出ます。
大会が終わって元に戻れば
半年ぐらいで復活しますが、
中には脂肪をつけることに抵抗があり、
長期間ダイエットを続けてしまい
ホルモンバランスが戻らなくなる場合もあります。
低テストステロンはQOLに大きなダメージを与え、
何年も生活に支障が出てしまうケースもあります。
筋肉も落ち続けてしまい、筋トレの進歩も停滞。
ユーザーの場合は外部からテストステロンを注射しているので
短期的な症状は回避できるものの、
長期的な健康へのリスクは
大きくなる可能性があります。
どっちみちホルモン分泌を狂わせるなら、
ステロイドを使って結果がでるようにしたほうがよい
という意見もあるぐらいです…
参考資料: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23412685
https://journals.humankinetics.com/view/journals/ijsnem/27/5/article-p458.xml
摂食障害になるリスクがある
大会出場者の4分の1が摂食障害になると言われています。
私もなりました。
ずっと極端なダイエットを続けたり、
身体の見た目にこだわりすぎてしまったり、
理由は様々ですが、稀ではありません。
特に神経質なタイプ、極端なことをするタイプ、
気が強く自分はなんでも耐えられると思っている人が
なりやすい傾向にあります。
リバウンドから軽い過食症に発展し、
それを補うためにまた極端なダイエットをし、
それが繰り返されると摂食障害に発展していきます。
摂食障害になってしまい
専門家で治療に専念しないと何年も人生を無駄にしてしまいます。
大会間際の脱水症状
大会当日は皮膚を薄くして筋肉を際立たせます。
数日前から糖質制限、塩分制限、水分制限をして
脱水させて、前日と当日はほぼ水を飲まない
水分調整をするのが一般的です。
かなりキツイですし、もちろん健康に良くありません。
熱中症になったことはありますが、
ほとんどの場合、長期的なダメージにはつながりません。
私生活の犠牲が多い
大会までに体脂肪率を5%近くまで落とすということは
何か月もダイエットするということです。
短期間でダイエットしようとすると
極端なことをしないといけなく、
リバウンドや摂食障害のリスクが高くなるだけです。
何か月も外食、飲み会、付き合いを犠牲にして
好きなものを我慢して、ハードにトレーニングして
イライラして、低テストステロンになって
人間関係や仕事、結婚生活が壊れていくことも稀ではありません。
お金もかかります。
出場日、登録料で2万円。
タンニングで最低でも2万円、スプレータンニングで2万円弱、
ポージング、コーチング、サプリメント、
ユーザーの場合は薬代で数万から数十万、
ビキニの衣装で数万円、
髪の毛のセット、ネイル代…
大会で思うような成績になれなかったり、
優勝してもトロフィーとプロテインをもらうだけです。
個々の価値観によりますが、
はたから見たらコスパはよくありません。
ベテラン選手は人生が大会中心になっていたり、
ストレスへの対応が上手いのですが、
初めての大会だと、いろんなハードルがあります。
みんながそうであるとは限りませんが、
よい成績を残したいのなら
犠牲にすることが多くなる覚悟は必要です。
結論: それでも本当に出場したいならやるべき
上記を認識した上で、それでも大会に出場したいなら
ぜひ出てみるといいかもしれません。
頑張って作り上げた体を作品として
ステージに立つのは楽しいかもしれません。
いろんな知り合いも増え、
フィットネスコミュニティの人脈も増えます。
優勝するのも、もちろん最高の気分です。
成績関係なく、経験のために挑むなら気にしなくてもいいですが、
本気で挑むなら上記のリスクを把握した上でやるべきです。
やはり一人でなんとなくやるより
経験者のガイダンスの下で大会に出場すると良いです。
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